御嶽山の美渓。沢の美しさが凝縮された絶品ルート。
王滝川 鈴ヶ沢東股~中股下降 遡行記録
2024/11/08 日帰り 晴れ
メンバー:KC、他2名
グレード:初級
後輩と行く晩秋の沢登りday2。恐らくこの沢が今シーズン最後の沢になるだろうという事で超絶美渓を選択。
早朝の気温、何と-2℃!さすがにアウトな気もするが、出発を遅らせて行ってみる。
ゲート前に車を停めて、寒さに悶絶しながら出発。
しばらく林道を歩いて入渓。この頃には陽が出てきて少し寒さも和らいできた。
この沢、やたらとヌメるなぁと思い、足元を良く見てみると所々凍結している…。辺りを見回すと側壁にはツララが出来上がっており、完全に初冬の様相だ。
遡行に支障は無いと判断して、そのまま進む。
それにしてもこの沢、初っ端からかなりの美渓ではないか。
綺麗なナメ滝が続く。
癒しのナメを歩く。この後の渓相に期待が膨らむ。
しばらく歩いていると正面に大滝が見えてきた。
大迫力の素晴らしい大滝。しばらく見惚れたのちに右岸から巻いていく。
巻き降りて沢に降りるといよいよこの沢が本領を発揮し始める。
美しい造形の滝とナメで構成された素晴らしい景観が始まる。
夏ならウォータースライダーも楽しめそう。
滝は小さいが釜はどれも深い。
御嶽ブルー。
言葉にならない美しい渓相。
出てくる滝はどれも個性的。
たまに振り返っても美しい。
時々出てくる絶望系の滝はどれも簡単に巻ける。
巻き戻っても美渓。ここまで美渓レベルが全く下がる気配なし。
次は何やら不思議な形状の滝が出現。
口無しの釜になっている。
落ちたら詰みそうなので巻いて行く。
次の滝もご立派。滝にそれぞれ個性があって退屈しない。
明るい二俣に到着。美渓レベルが緩むどころか上がっている!?
同行の2人もテンションMAX!
絶品ナメロード。
ようやく陽が出てきて写真映えするようになってきた。
途中にあった巨大洞窟。
そろそろ終盤。
名残惜しい。
最後に綺麗なナメ連瀑を登って美渓区間終了。
中股下降に向けて沢を詰めていく。上部は荒涼とした景観が続く。
御嶽山が見えた。ここら辺から藪に入って中股を目指すも踏み抜きが多くてかなり苦戦。
おまけに腰にぶら下げていたタワシを落としてしまった。ショック…。
踏み抜きでボロボロになりながら、ようやく中股に辿り着いた。中股もナメが続く癒しの渓相。
しかし、こちらの沢はかなりヌメりが強く、気を抜いて歩けない。
神経を擦り減らしながら下降して林道へ。
林道をしばらく辿って駐車スペースへ。素晴らしい沢納めでした!同行してくれた二人に感謝。
総評
個性的な滝と美しい渓相が続く、素晴らしい内容。我が沢人生でも上位に食い込むレベルの美渓だった。このクラスの沢には中々出会えないだろう。
初心者向きで万人におすすめできる。晴れた日は素晴らしい一日になるはずだ。
おすすめ度:
コースタイム
駐車スペース7:50-入渓8:50-co1710二俣11:10-中股12:30-林道13:30-駐車スペース14:30
装備
ラバーソール靴、30mロープ
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