【下田・川内】倉谷沢~大川下降

日本が誇る魔境で継続遡下降。その①。

室谷川 倉谷沢~大川下降 遡行記録

2025/09/22-27 5泊6日 曇り/曇り/晴れ/雨/雨のち晴れ/曇り時々晴れ

メンバー:KC、他1名

グレード:上級

海外遡行前のトレーニング。好天周期をようやく掴み、下田・川内山塊で継続遡下降を実施。
ルートはKCが未遡行の沢を繋げる欲張りルート。一般登山者は1日、沢ヤでも3日いると発狂し始めると噂の不快な山塊で、無事に生き残ることは出来るのだろうか…。

買い出しやら車回し、装備の確認や分担をしていたら、いつの間にか出発が10時半…。先は長いのでのんびりやることにしましょ。

早速美しい渓相がお出迎え。

一週間分の荷物が重すぎる…。

倉谷沢は下降によく使われる沢であまり期待していなかったが、かなりの美渓。

まだ始まったばかりなのに写真が止まらない。

美しいゴルジュを進む。

先月は大量にいた害虫もゼロ。快適な遡行が続く。

綺麗なナメ。

この沢最大の大釜。右岸からコンパクトに巻く。

小規模なゴルジュを進む。意外と泳がされてすでにクタクタ。まだ初日なのに大丈夫なのか。

地形図上のco431の二俣。まだ時間が早いので先に進むことに。

右俣も美渓が続く。

易しい滝をどんどん越えて行く。

これは巻いた。

巻き降りたところで行動終了。2時間しか行動していないが、微妙な時間なので仕方がない。大量に薪があるので初日からビッグファイアーをキメル。

アカホリ氏特製の北大式カレーメシを頬張り、ダラダラと至福の時間を過ごす。明日から山塊の深部へと入って行く。もう容易には撤退できない。

翌朝。今日は山越えして長大な大川を下降して行く。長い一日になりそうだ。

平凡な沢を詰めて行く。

次第にゴルジュ地形に変化。

奥に5m滝。空身で水流をくぐって右から登った。

平凡なゴーロ沢を黙々と詰める。荷物の重さがじわじわと体を蝕んでくる。写真を撮る余裕も無く、ようやく稜線付近に出て一息ついた図。

山越えして大ブナ沢を下降して行く。序盤は穏やかな渓相で爆速下降。

大ブナ沢最大の20m滝。懸垂1Pで下降。

その後は大川を下降して行く。最初は穏やかな河原が続いていたが、上矢筈沢付近からゴルジュ地形が続く。

ゴルジュ内で出合うヤナガシュク沢。

ゴルジュ地形の大川を下降して行く。

小又沢出合。ここから泳ぎが多くなりそうなので、お着替えタイム。

歩きと泳ぎを繰り返しながら下る。

美しい大川ブルー。

大川は超絶美渓。アプローチが悪くなければかなり人気が出ているはず。

ワシガ沢出合を過ぎると危険なゴルジュ帯が出てくる。

アカホリ氏が巻かれた滝。複雑なバックウォッシュに捕まり、マジで危なかった。ここは無難に巻いた方が良さげ。

猛烈なゴルジュ帯が続く。

ずっと泳ぎでさすがに疲れてきた。

最後の猛烈ゴルジュ。そして先には…。

音滝と呼ばれる気品のある滝が現れる。

最後のひと泳ぎでゴルジュ脱出!出合は近い。

光来出川との出合に辿り着いた。長い一日だった。ヘロヘロのクタクタでもう何もやる気が起きない。とりあえずアカホリ氏は釣りへ。KCは焚火を付けてひと眠りする。

そしてここで重大な事件が発覚。何とKCの沢靴が両足とも壊れていることに気づく。特に右足はソールが完全にベロベロに剥がれている…。絶体絶命のピンチ!2日目にして敗退の予感…。どうなる!?オレたちの継続遡下降!次の記事へ続く…。

総評

倉谷沢は下降に頻繁に使われる沢だが、渓相◎で遡行価値も高い。大川は手付かずの自然と下部のダンジョンのようなゴルジュが魅力的。下部はかなり泳がされるので、水量が多いとかなり難儀するだろう。

おすすめ度:

コースタイム

1日目
駐車スペース10:25-co431二俣12:40-C1 13:05

2日目
C1 6:00-稜線9:00-小又沢出合12:30-光来出川出合C2 15:00

装備

ラバーソール靴、50mロープ

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