【上信越】清津峡廊下

新潟が誇るウォータークライミングの聖地。

清津川 清津峡廊下 遡行記録

2025/07/24 日帰り 晴れ

メンバー:KC、他2名

グレード:達人

しばらく晴れが続いている+水属性のハタダ氏と予定を合わせていた事もあり、知る人ぞ知る大水量系ゴルジュ、清津峡廊下へ出かける。ついでに近所の中澤さんも強制連行。沢登り界の著名人たちが挑戦し、一部は核心を突破出来ていないこのゴルジュ。果たして無事に越えられるだろうか。

清津峡廊下は入渓が社会的に核心となる。なぜなら清津峡トンネルは南魚沼が誇る一大観光地となっているからだ。ゴルジュ内はトンネルから丸見え。営業時間中に入ろうものなら通報されかねない。

朝6時の誰もいない時間に入渓。最初の核心はスマートにやり過ごした。

沢に入るといきなり大水量が体に押し寄せてくる。水圧が強すぎて腰がイカレそうだ。

ハタダ氏を壁にして前進する。

初っ端から流れの強い淵を泳がされる。

振り返ると見事な柱状節理。

映えスポットであるトンネルの終点が見えてきた。ここを越えてしまえば社会的に安全地帯だ。

大迫力の側壁。黒部のようだ。

ようやく社会的安全を掴み取った…と思ったら、まさかのSB。7月下旬だと言うのにまだ残っているのか…。崩れてきたら全員ミンチにされそうなので、足早に通過する。

しばらく平凡な河原歩きになるが、相変わらず周囲の景色は圧巻。

大水量で歩くのもしんどい。ラッセルしているかのようだ。

巨岩が転がっている崩壊地を進む。

大迫力。スケールデカすぎ。

一瞬落ち着いた。奥に岩壁が見える。

大岩壁を眺めながら歩く。

すぐに泳ぎ再開。

今度は泳ぎが長くなりそうだ。

流れもそこそこ強くて核心前なのに地味に体力を削られる。

ハタダ氏の全力クロール!

何度も見た光景が延々と繰り返される。

足尾沢出合。

その少し先にある大変な淵。

求められるのは純粋な泳力!全力で泳ぐ!

流されたら振り出しに戻ります。

艶めかしいゴルジュ。厳しくも美しい。

効率的な水流読みが求められる。

高石沢付近。ここから清津峡廊下が牙を剥き始める。

核心その①は屈曲した淵。ここは流れを読んで右へ左へと泳ぎ進む。

中澤さんを2人で一本釣りする図。この先にある猛烈なボイルの1m滝は側壁から登る。

核心を終えて。ホッと一息。

そして出ました核心その②、通称サッカーボールの淵。まずは入口の淵を泳ぐ。

青く恐ろしい雰囲気を醸し出すゴルジュ。複雑な流れを泳ぎ進むと…。

ラスボス出現。

奥には猛烈なアウトウォッシュを発生させている1m滝。一瞥しただけでここが核心と分かる威圧感。溺死系。

ハタダ氏が果敢に挑むも真っ向勝負の水流に太刀打ち出来ず。KCに交代する。1トライ目は荷物が重すぎて流され、2トライ目は空身で吠えながら核心をこなして何とかアウトウォッシュ手前の淀みに入った。ロープが足りないので、泳ぎながらハーケンを打って淵の途中でピッチを切る。前代未聞のビレイ点だ。

2ピッチ目は猛烈に煮えくり返った釜の際を行く。まだ死にたくないので新婚のハタダ氏に行かせる。意外とホールドがあるようでスルスル越えて行った。後続は鬼のゴボウ。釜への吸引力が凄まじく、ゴボウでもかなり危うい場所だった。無事に最大の核心であるサッカーボールの淵を突破出来た。

清津峡廊下ヤバすぎ!18禁だろ!

核心を終えたと思ったが、まだ水流が強くて侮れない。ミスったらさっきの釜に流されてしまう。

必死に食らいつく中澤さん。

まだ緊張する箇所が続く。

側壁をへつってからの飛び込み。からのハンマー投げ渡渉。沢ヤの力をフルに発揮して突破。

ゴルジュ地形はまだ続くが、水量はかなり減った。

ようやく平穏な流れへと変わりゴルジュ終了。

登山道を歩いてデポした車へ。無事に清津峡廊下完全遡行!かなりハードなゴルジュだった。

総評

日帰りで行ける泳ぎ沢としては日本最難クラス。登攀力よりも純粋な泳力と水流を読む力が求められる。前半はやや大味な内容だが、後半の核心部は真っ向勝負の泳ぎとテクニカルな泳ぎの連続。水量次第でかなり難易度が変化するだろう。今回よりも水量が多いと全く太刀打ち出来ないレベルになると思われる。デカイ漢を連れて臨んでほしい。

おすすめ度:

コースタイム

清津峡トンネル5:15-足尾沢出合8:15-高石沢出合9:40-八木沢駐車場14:00

装備

ラバーソール靴、40mフローティングロープ、15mフローティングロープ、ハーケン、カム、アブミ、ライジャケ

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