おめでたい名前とは真逆の超激渋沢。
荒川 コウノトリ沢 遡行記録
2026/06/20 日帰り 晴れ
メンバー:KC、他2名
グレード:上級
今週は中津川を予定していたが、日曜が大荒れ予報のため日帰りに転進。向かったのは、記録が1件しか見当たらない謎の沢・コウノトリ沢。赤芝峡の大沢川のほぼ隣を流れる沢だ。コウリトリ沢とも呼ばれていて、どちらが正しいのかは不明。
また今回はデジカメ電池切れのため、ポムチム&GONZO先生の写真をお借りした。ありがとうございます!

入渓後、いきなり立ちはだかる7m滝。各自フリーで取り付くが、クズミンが途中でまさかの約5m滑落…。幸い大事には至らなかったものの、最初からロープを出しておくべきだった。

ここはポムチムが突破し、後続はロープをもらう。初っ端から嫌らしい登りで、ノーウェルカムな沢だ。

次の10m斜瀑も見た目ほど甘くない。取り付くと上部がスリッピーで嫌らしく、思い切って踏み込めない。ここは途中から巻き上がったGONZO先生にロープをもらって突破。相変わらずノーウェルカムな沢である。

そして屈曲部に現れる10m滝。ここも悪そう。

闘う漢、クズミンがリードで登る。出だしがかなりパワフル。中間部も浮石が多くて神経を使う。

そして次に現れたのは、2段40m級の大滝。周囲を岩壁に囲まれた圧巻の景観で、迫力は十分だ。ここは左岸のルンゼから高巻きを試みるが、上部へ行くほど地形は険しさを増し、かなりシビアな高巻きとなる。結局、ロープ2ピッチと懸垂下降1ピッチでようやく沢床へ復帰した。

予想以上のドSっぷりにグッタリ…。綺麗で爽快な大沢川とは対照的で、こちらは薄暗く、倒木だらけの荒れた渓相が続く。

癖のある滝が絶え間なく続く。

出てくる滝一つひとつが嫌らしく、気が抜けない。

そして最奥に現れた20m滝。これはさすがに巻きだろう……と思っていたが、GONZO先生がロープを引いて登り始めた。プロテクションは取れず、かなり緊張感のある登攀。フォローの我々も続いていく。しかし、最後のKCが登り始めようとしたその時、頭上からロープが降ってきた(笑)。こればかりはどうしようもなく、ロープを回収して巻きに切り替えることに。巻きも決して楽ではなかったが、何とか滝上で合流できた。

まだまだ意地悪な滝が出てくる。地形的に小さく巻けないため、大きめに巻いて行く。

ワイドムーブで登る滝。予想以上に渋い内容に肉体・精神的にクタクタ…。

もう勘弁してくれ……という頃に、フィナーレを飾る美瀑が姿を現す。散々イジメておいて最後にこれはズルい!この滝を見られただけでも、ここまでの苦労は報われた気がする。

急に穏やかになった沢を進む。ぶなの森がとても綺麗だった。

林道に出て、デポした車へ帰還。帰路では工事車両と鉢合わせし肝を冷やしたが、幸いお咎めはなかった。どうやらこの林道は私有地らしいので、平日~土曜に入る際は注意したい。
総評
登攀・高巻きともに激渋で、とにかく意地悪。標高差300mで7時間を要するほど手強い。おめでたい名前とは裏腹に、容赦なく牙を剥く超ドSな沢。しかし、この意地悪さが妙に癖になる一本でもある。
おすすめ度:
コースタイム
駐車スペース7:50-入渓7:55-2段40m大滝10:15-20m滝12:00-駐車スペース14:50(デポ地点)
装備
ラバーソール靴、40mロープ、ハーケン、カム

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